株式会社の赤字繰越について

株式会社を経営するにあたり、避けて通りたいのが赤字の存在です。
黒字にすべく日夜汗水たらしていることと思いますが、赤字が出る時はどうしても出てしまいます。
でも株式会社であれば、例え赤字が出たとしても9年は繰り越すことができます。
ただし青色申告者であることが、絶対条件です。

では赤字の繰越は、どういう仕組になっているのでしょうか。
例えば会社設立1年目で1000万円の赤字が出て、2年目に3000万円の黒字が出たとしましょう。
1年目は赤字が出てしまっているので法人税の支払い義務は発生しませんが、会社そのものには大きなダメージとなっています。
ちなみに法人税の支払い義務が生じないとは言え、他の税金はガッツリ支払わなければいけません。
そして2年目で3000万円の黒字が出てた時に青色申告にすると、前年の赤字額1000万円を引いた金額に対して税率がかけられます。
ただし青色ではなく白色申告した場合は、3000万円の金額に対しての税率がかけられるので注意して下さい。

ただ例のように2年目で赤字解消になれば良いのですが、2年経っても赤字解消にならないことも考えられます。
株式会社の場合は9年の赤字繰越が可能となっているので、2年で駄目ならば3年・4年と繰り越せられるようになっています。

では個人事業から株式会社へ変更した場合、個人事業で出した赤字は法人に引き継ぐことはできるのでしょうか。
答えは「NO」です。
ただし法人ではなく、個人で間接的に繰り越すのならば可能です。
法人から役員報酬という形でもらうと、給与所得控除が適用されます。
給与所得控除が適用されると、結果的に赤字繰越をしたことになります。
つまり法人から法人への繰越は出来ませんが、個人への繰越ならば可能という訳です。

株式会社のメリットは赤字が出たとしても、繰越でカバーできることです。
ただし繰り越せるとはいえ、なるべく赤字は出さないように気をつけましょう。
呑気に構えてばかりいると、会社は倒産してしまいます。